「『オペラ座の怪人』ってタイトルはよく聞くけど、どんな話なんだろう?」「どんなところが面白いのかな?」と、なんとなく思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
昔、公開された怪奇映画のようなイメージを持たれている方もいらっしゃるかもしれません。
でも全くそんなことはないんです!
ここではミュージカル大好きな私が、オペラ座の怪人の魅力についてご紹介します。
これを読んでもし興味を持たれたなら、ぜひ一度ご観賞ください。
きっとあなたの心に残る作品になりますよ!
この作品も含めて、映画で楽しめるおすすめミュージカル作品を下記のページでまとめてご紹介しています。
ぜひ他の作品もお楽しみください。
オペラ座の怪人って?
ミュージカルを観たことがない人でも、一度は耳にしたことのあるタイトルでしょう。
パイプオルガンの重厚なメロディーは作品を知らなくても、テレビ番組で聞いたことがあるのではないでしょうか。
あの有名な「ジャーン、ジャジャジャジャジャーン♪」というメロディーです。
バラエティ番組の罰ゲームの場面で、よく流れたりしますよね。
仮面の男の人が出てきて…マントをバサァーってやって…シャンデリアが落ちてきて…っていうイメージのあれです。
原作はフランスの作家ガストン・ルルーの小説で、これまでに様々な映画やミュージカルが作られてきました。
ここでは、1986年初演のアンドリュー・ロイド・ウェバーによるミュージカル作品について、お話ししていきます。
あらすじ
舞台は1919年のパリ。
オペラ座で演劇の小道具やポスターなどを処分するオークションが開かれています。
そこで、出展品の一つとして「オペラ座の怪人による奇妙な出来事」により破損したシャンデリアが登場。
オークション客が固唾を呑んで見守る中、修理されたシャンデリアに再び火が灯されます。
その瞬間、あの有名なパイプオルガンの旋律が鳴り響くのです。
シャンデリアが舞台からホールの天井へと登っていく中、今はもう廃墟となっていた劇場はみるみる昔の輝きを取り戻していきます。
重厚な音楽とともに、埃被った座席は鮮やかな赤へ、舞台の装飾の天使たちや女神たちの像はかつての黄金の輝きを放ちはじめます。
美しい劇場が蘇ると共に、私たちはオークション客と共に1870年の記憶の世界へ誘われます。
あっという間にこの世界へ引き込まれることでしょう。
時は遡り1870年オペラ座。コーラスガールのクリスティーヌが、ひょんなことから突然主演の代役として選ばれます。
彼女が歌えると知らなかった団員たちはみんな、その美しい歌声に驚きました。
実は彼女は内緒で、顔も見たことがない「先生」に歌の指導を受けていたのです。
彼女の舞台は大成功。
美しい歌声に誰もが魅了されました。
その一人に、かつてクリスティーヌの幼馴染で、このオペラ座のパトロンであるラウル子爵がいたのです。
彼が再びクリスティーヌを見つけ、近づいてきたことで彼女の運命は動き出します。
ラウルの登場に喜び、あっという間に昔の親しみを思い出すクリスティーヌ。
そんな彼女を見て、怒りと寂しさを抱いた男がいました。
彼女の歌の先生です。
なんと彼女に歌を教えてきたその「先生」とは、劇場で「オペラ座の怪人」として恐れられていたファントムだったのです。
コーラスガールから一気にプリマドンナとなったクリスティーヌ。
そして彼女に想いを寄せる2人の男性、ファントムとラウル子爵。
3人の愛憎の物語が、いよいよ始まります。
クリスティーヌは誰を選ぶのか?
ここからは、ぜひご自分の目でこのストーリーを見届けてくださいね。
主な登場人物
ファントム(エリック)
“オペラ座の怪人”と呼ばれ、オペラ座の地下でひっそりと暮らす謎の男性。
クリスティーヌ
オペラ座のコーラスガール。ひょんなことから急遽プリマドンナに抜擢される。
ラウル
オペラ座のパトロンであり、クリスティーヌの幼馴染。
マダム・ジリー
オペラ団のバレエ教師。メグの母。ファントムに手を貸す謎の女性。
カルロッタ
わがままなプリマドンナ。主役を奪ったクリスティーヌを毛嫌いしている。
フィルマン、アンドレ
オペラ座の新しい支配人の2人。ファントムからのあらゆる要求に悩む。
メグ・ジリー
マダム・ジリーの一人娘のバレリーナ。クリスティーヌの友人。
見どころ
壮大な音楽
先ほどもご紹介したように、やはり音楽が素晴らしい。
重厚な音楽からうっとりするような美しいメロディーまで、印象的なナンバーばかりで観賞後も頭の中でずっと流れてしまうほどです。
ジャンルも多彩で、ロックからクラシックまであらゆる音楽に触れることができます。
美しい衣装
舞台はパリのオペラ座、美しい衣装で溢れています。
舞台の衣装、パーティーのドレス。
劇中の仮面舞踏会のシーンでは、全員が違うデザインの衣装で登場します。
色鮮やかな衣装もこの作品の見どころです。
個性的な登場人物
ご紹介したように、主要な人物は3人。
クリスティーヌ、ファントム、ラウルです。
特にこの作品のタイトルである怪人ファントムに、あなたもきっと心を揺さぶられるでしょう。
彼はなぜ仮面で顔を隠しているのか。
なぜたくさんの素晴らしい才能を持っていながら、オペラ座の怪人として地下でひっそりと暮らしているのか。
彼の苦悩とクリスティーヌへの憧れの気持ちに触れた時、あなたも感情が動くはずです。
主なミュージカルナンバー
この作品のたくさんのミュージカルナンバーの中から、注目のナンバーを3つご紹介します。
他のどのナンバーも素晴らしいので、本当は全部ご紹介したいくらいなんですけどね。
The Phantom of the Opera
この作品のタイトルナンバー。
パイプオルガンとその他のオーケストラ楽器に加えて、ギターやドラムなども使われており、ロックな楽曲に仕上げられています。
このナンバーが流れた瞬間のゾクゾク感といったら!
鏡の中に現れたファントムに誘われ、地下にあるファントムの住処へとボートに乗って向かうクリスティーヌ。
ドライアイスが立ち込める中、滑るように進んでいくボート。
蝋燭が次々と現れ、ぼんやりした風景は幻想的で、まるで夢の中にいるよう。
ファントムが漕ぐボートで、クリスティーヌと共に私たちもドキドキしながら未知の世界へと誘われます。
All I Ask of You
ファントムがひっそりと様子を窺う中、ラウルの愛を求めるクリスティーヌ。
ファントムの「夜」や「闇」に支配された愛ではなく、ラウルの「日の光」や「夏」のような明るい愛に包まれたい。
幼い頃に父を亡くしたクリスティーヌは、ファントムの“音楽の天使”としての守護と彼が作り出す“美”に魅了される一方で、ラウルの側で感じられる自由で温かい居場所を求めているのかもしれません。
2人の愛が結びつき幸せそうに立ち去った後、全てを見ていたファントムの落胆と悲しみと憎しみの歌で一幕が締め括られています。
Point of no Return
ファントムを誘き出すために、クリスティーヌをヒロインにして上演される舞台。
ラウルや支配人たちが固唾を呑んで見守る中、なんとまさかのファントムが舞台へ登場!
ジリジリとした緊張の中、舞台は上演され続け…
ファントムとクリスティーヌの情熱的なデュエットが始まります。
DVDやBlu-rayでも
この作品は2004年に映画化されています。
ですから、いきなり劇場へ行かなくてもまずはDVDなどでご自宅で楽しむことができます。
また、2011年には25周年記念した公演が行われ、こちらもDVDとBlu-rayが発売されています。
こちらはより舞台に近い演出です。
いきなり劇場で観るのが心配な方にも、あらかじめ予習をしておきたい方にも、そして何度も楽しみたい方にもDVDやBlu-rayはおすすめです。
その他の視聴方法
DVDやBlu-rayの他に、動画配信サービスを利用するという方法もあります。
動画配信サービスで試しに観て、気に入ったらDVD等の購入を検討すると、よりリスクを防げます。
私が利用して「便利だな」と思った動画配信サービスについて、少しご紹介させていただきますね。
Amazonプライムビデオも便利です
DVDやBlu-rayをいきなり買うのもちょっと躊躇すると思います。
そんな時は、Amazonプライムビデオでレンタルして視聴するのも一つの方法です。
もちろんレンタルショップで借りるという方法もあるのですが、ちょっと面倒臭かったりしますよね。
(私は面倒臭がりなので、DVD一本借りに行くのに支度して出かけるのは非常に面倒です。)
Amazonプライムビデオなら外出しなくてもすぐに視聴できますし、タブレットやスマホでも視聴可能です。
返却期限に遅れて延滞金を取られるなんてこともありません。
レンタルショップの旧作のレンタル料に比べると少し割高ですが、その分借りに行く手間と返却する手間が省けていると私は思います。
今回ご紹介した作品も、25周年記念公演の方はレンタルできますよ。
残念ながら、現在は映画の方はレンタルしていないようです。(※2021年2月現在)
※見放題対象作品でない場合は、Amazonプライム会員でも別途レンタル料がかかります。
Amazonプライム会員について
Amazonプライムに入会していない方は、この機会に調べてみてください。
月額の料金を支払えば「対象の映画・ドラマ・アニメが見放題」というだけでなく、Amazonでのお買い物時に「お急ぎ便・お届け日時指定便使い放題」などの特典も使えるようになります。
私は「見よう見よう」と思っていたけどなかなか見なかった映画や、レンタルショップで借りても返すのが面倒臭くて途中で見るのをやめていた海外ドラマなどを見て楽しんでいます。
自分のペースで見られるので、とっても便利でおすすめです。
気になる方は調べてみてくださいね。
それと後述しますが、プライム会員になると追加料金なしで「Amazon Music」が利用できるようになります。
約200万曲が聴き放題で、ミュージカルの楽曲も結構対象になっていますよ。
お聴きになりたい楽曲が対象かどうか、調べてみてくださいね。
テレビで視聴するなら
Amazonプライムビデオをテレビで観たい場合は、Amazonの「Fire TV Stick」がおすすめです。
Wi-Fi環境があればテレビのHDMI端子に差し込むだけで簡単に見ることができます。
YouTubeなどの他の動画サービスもテレビで簡単に楽しめるようになるので非常に便利です。
意外と画質も良くて、ストレスなく視聴できます。
お気に入りのナンバーに出会ったら
作品を観て好きなナンバーに出会ったら、サウンドトラックが欲しくなるかもしれませんね。
移動中や作業中にお気に入りのナンバーを聴けたら、毎日の生活がちょっと楽しくなるかもしれません。
私は好きなナンバーはずっと聴いていたくなってCDを購入しちゃうタイプなので、ここでご紹介しておきますね。
「CDは他の曲も入ってるし勿体無い」「かさばって収納場所の確保が難しい」という方は、先ほど少しご紹介した「Amazon Music」などの音楽配信サービスを利用するという方法もあります。
ただ、「Amazon Music」の場合はAmazonプライム会員なら誰でも利用できるのですが、対象の楽曲が約200万曲ということなので聴けない楽曲もあります。
対象でない楽曲も含めてもっとたくさんの楽曲を聴きたい場合は、「Amazon Music Unlimited」を利用するという方法もあります。
こちらの場合は、別途毎月料金のお支払いが必要ですが、定額で約7,000曲が聴き放題です。
この作品のサウンドトラックも他のミュージカル楽曲も、もちろんJ-POPや洋楽だって聴き放題です。
ダウンロードも1曲数百円かかるのを考えれば、色々な曲を聴くならやはり定額はお得です。
CDを入れ替えたり、転送したりする手間なく、たくさんの楽曲を好きな時に好きなだけ聴けるというのは本当に便利ですよね。
気になる方は調べてみてください。
ただし、Wi-Fi環境でない場所で聴く時は通信料にお気をつけくださいね。
インターネット接続なしで聴けるオフライン再生のサービスを利用するといいと思います。
因みにこの作品の場合、今のところ25周年記念公演はプライム会員なら追加料金なしの「Amazon Music」で聴くことが可能ですが、映画版は聴けないようです。
映画版は「Amazon Music Unlimited」なら聴けるようです。(※2021年2月現在)
生はもっと素晴らしい
映画等でご覧になられたなら、ぜひ生の舞台へ行ってみてください。
この美しくも哀しい愛の物語をキャストさんたちが全身で演じ、豪華で美しいセットに、天使の歌声が響き渡ります。
甘く、切なく、時に激しいこの歌声は、この物語のストーリーと共に私たちの心に染み渡り、身も心も震わせるでしょう。
生の舞台は、役者さんたちの息遣いや足音、命の宿った目、身体中から湧き出す感情、そして何より音楽が私たちの胸に突き刺さり、映像には代え難い感動を与えてくれます。
キャラクターそれぞれの命の輝きをその心で感じてください。
舞台上で、彼らは確かに生きているのです。
まとめ
『オペラ座の怪人』はミュージカル作品の中でも、比較的音楽で物語が進行していく作品です。
観劇後は、印象的なメロディーがいつまでも頭の中で流れ続けるでしょう。
最初は試しにDVDなどで観て、もし気に入ったら実際にチケットを取って、劇場で生の舞台鑑賞をぜひ体験してくださいね!
この作品も含めて、映画で楽しめるおすすめミュージカル作品を下記のページでまとめてご紹介しています。
ぜひ他の作品もお楽しみくださいね。
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