有名ミュージカル『レ・ミゼラブル』の魅力をご紹介!

ミュージカル『レ・ミゼラブル』タイトル画像

画像出典:イープラス

「『レ・ミゼラブル』ってタイトルはよく聞くけど、どんな話なんだろう?」「どんなところが面白いのかな?」と、なんとなく思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

日本では、『ああ無情』というタイトルでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

でも意外とそのストーリーや、ミュージカル作品については知らない方もいらっしゃると思います。

ここではミュージカル大好きな私が、レ・ミゼラブルの魅力についてご紹介します。

これを読んでもし興味を持たれたなら、ぜひ一度ご観賞ください。

きっとあなたの心に残る作品になりますよ。


この作品も含めて、映画で楽しめるおすすめミュージカル作品を下記のページでまとめてご紹介しています。

ぜひ他の作品もお楽しみください。

レ・ミゼラブルって?

映画『レ・ミゼラブル』学生たちが革命を起こす様子

画像出典:映画.com

ミュージカルを観たことがない方でもタイトルはご存知の方が多いかもしれません。

最近では、FNS歌謡祭などの音楽番組でいくつかのナンバーが歌われたりしています。

中でも「Do You Hear the People Sing?(民衆の歌)」「One Day More(ワン・デイ・モア)」などは、曲だけでも聴いたことがある方も多いでしょう。

2012年には映画化され、ヒュー・ジャックマン、アン・ハサウェイ、ラッセル・クロウ出演で話題になりました。

原作は、フランスの作家ヴィクトル・ユゴーの小説です。

ここでは、1985年初演のミュージカルについてお話ししていきます。


「Do You Hear the People Sing?(民衆の歌)」↓

あらすじ

1815年フランス。

一人の男が教会の玄関先で一晩をしのごうとしていました。

彼の名はジャン・バルジャン

姉の子供のために、たった一つのパンを盗んだ罪で19年も服役していた男でした。

仮釈放されたものの、前科のために働くところもなく、行く先々で追い出され、寝るところもありませんでした。

そんな彼を見つけた教会の司祭は、彼を暖かく迎え入れました。

食事を取らせ、温かいベットを提供してくれたのです。

しかし、これまで貧しく苦しい人生を送ってきたジャン・バルジャンは、長い服役と労働の末、自分を拒否するこの世界を憎んでいました

彼は司祭たちが眠っている間に教会の銀食器をカバンに詰め、逃げてしまったのです。

翌朝、彼は憲兵に捕らえられて司祭の前へ突き出されてしまいました。

ところが司祭は憲兵に向かって「食器は私が与えたものだ」と告げたのです。

そしてなんと、唯一残っていた銀の燭台まで差し出して「忘れ物ですよ」と言うのです。

ジャン・バルジャンは解放されます。

そんな彼に司祭は「この燭台を使って、正しい人間になるのです」と伝えたのでした。

司祭の心に触れたことで、ジャン・バルジャンは自分のしたことを恥ずかしく思い、世界への憎しみと人間不信を改め生まれ変わる決意をしたのです。

教会の礼拝堂

数年後、身分を隠しモントレイユの市長になっていたジャン・バルジャンは、時代の流れの中で様々な人に出会います。

彼を捕らえることに執念を燃やすジャベール、ジャン・バルジャンが経営する工場をクビになり売春婦になってしまったファンテーヌ、そして彼女の一人娘コゼット、革命に燃え命を懸けて戦う学生たち、片思いの男性に愛を捧げるエポニーヌ

時代の混乱に呑まれながら、人を憎んでいた男が人を愛し、命を燃やして生きる姿を描いた感動の物語です。

主な登場人物

ジャン・バルジャン
たった一つのパンを盗んだ罪で19年もの間服役していた男。不遇な運命から世界を憎んでいたが、心温かい司祭の慈悲に触れ、生まれ変わる決意をする。 

ジャベール
バルジャンが服役していた時から彼を知っており、仮釈放の後に姿を消したバルジャンをずっと追いかけている。神と法こそが全て。

ミリエル司祭
バルジャンに裏切られたにも関わらず、彼を許し、「正しい人間になりなさい」と説く。

ファンテーヌ
バルジャンが“マドレーヌ市長”として経営する工場に勤める一児の母。娘コゼットを宿屋の夫婦へ預け仕送りをしている。

コゼット
ファンテーヌの娘。宿屋の夫婦のもとに身を寄せているが、ボロを着せられ散々こき使われている。

マリウス
本当は貴族の御曹司であるが、家を出て革命を叫び街頭で演説している。成長したコゼットに一目惚れする。

エポニーヌ
宿屋の夫婦の娘。幼い頃は可愛がられて育つ。マリウスに一途な愛を捧げるが、彼に届くことはなく、もどかしさと寂しさを抱えている。

テナルディエ夫妻
宿屋の夫婦。エポニーヌの親であり、コゼットを預かっていた。非常にがめつく、宿に泊まった客からあらゆるものをかっぱらって生活している。

ガブローシュ
パリの路上でたくましく生きる少年。パリのことならなんでも知っており、いろんなところへ首を突っ込んでは、人をからかったりしている。

アンジョルラス
革命を叫ぶ学生たちのリーダー。赤いジャケットがトレードマーク。

見どころ

印象的なキャラクター

貧困街でこちらを振り返りじっと見つめる少女

この作品では、主人公のジャン・バルジャンを中心に様々な登場人物が苦しみながらも生きる姿が描かれています。

きっとあなたも誰かの生き様に共感し、心を動かされることでしょう。

子を想う母の姿に、信念に燃える学生たちの姿に、振り向いてくれない相手に恋をする女性の姿に、惹かれ合う恋人たちの姿に。

一人ひとりにスポットを当てた音楽

この作品は、登場人物一人ひとりにスポットを当てた多くのナンバーで構成されています。

キャラクターそれぞれの苦悩と信念と嘆きと喜びが、美しい音楽と熱い歌声で表現されており、心に迫るものがあります。

必死に生きる姿

映画『レ・ミゼラブル』コゼットを抱くジャン・バルジャン

画像出典:映画.com

この物語では、登場人物たちが必死に生きる姿が描かれています。

嫉妬や憎しみを抱えながら、貧しくても愛に生きる姿、大切な人を守ろうとする姿、命を懸けて世の中のために戦う姿。

彼ら彼女らの、苦しみながらも必死に生きようとする姿に、胸を打たれること間違いなしです。

主なミュージカルナンバー

この作品のたくさんのミュージカルナンバーの中から、注目のナンバーを3つご紹介します。

他のどのナンバーも素晴らしいので、本当は全部ご紹介したいくらいなんですけどね。

I Dreamed a Dream(夢やぶれて)

工場を追い出され、絶望の淵に立たされたファンテーヌのソロ。

人生を振り返り、若い頃描いていた夢はこんな地獄ではなかったと嘆きます。

描いていた幸せや希望、夢。

その全てを打ち砕かれ、どん底に落ち、惨めな自らの運命を呪うように歌う姿。

見守る私たちも、彼女の絶望と苦しみに心が締め付けられるナンバーです。

Do You Hear the People Sing?(民衆の歌)

この作品の最も有名な楽曲と言っても良いでしょう。

王政が復活した時代、民衆たちは再び立ち上がります。

砦の向こうに新しい世界があると信じて、赤い旗を高々と掲げて行進する姿に、これから始まる革命への強い意気込みと戦う意思を感じるでしょう。

この革命の成功を願わずにはいられません。

困難に立ち向かう強い気持ちを奮い立たせてくれるナンバーです。

One Day More(ワン・デイ・モア)

革命前夜、登場人物たちの想いが交差し、一つの大きなメロディーへと集約していく高揚感に包まれるナンバー。

革命に向けて準備を進め、士気を高める学生たち

警察に追われ新たな土地へと向かうバルジャン

せっかく出会ったのに、離れ離れになるコゼットとマリウス

革命を失敗に終わらせるため、偵察を含めた準備を進めるジャベール

振り向いてくれないマリウスへの愛を歌い上げるエポニーヌ

コゼットを追いかけるか、一緒に活動してきた仲間たちと共に戦うか選択を迫られるマリウス

革命を前にした様々な想いがそれぞれのメロディーで歌い上げられ、一つの旋律へと繋がっていきます。

いよいよ明日に迫った革命が彼らの運命をどうするのか、私たちは固唾を呑んで見守ることになるのです。

DVDやBlu-rayでも

最初にご紹介したとおり、この作品は2012年に映画化されています。

ですから、いきなり劇場へ行かなくても、まずはDVDやBlu-rayなどでご自宅で楽しむことができます。

また、2010年には25周年、2019年には35周年を記念したコンサートが行われ、こちらもDVDとBlu-rayが発売されています。

こちらはナンバー中心に進行していきますので、先に映画の方をご覧になられてからご鑑賞いただく方が良いかもしれませんね。

いきなり劇場で観るのが心配な方にも、あらかじめ予習をしておきたい方にも、そして何度も楽しみたい方にもDVDやBlu-rayはおすすめです。

その他の視聴方法

DVDやBlu-rayの他に、動画配信サービスを利用するという方法もあります。

動画配信サービスで試しに観て、気に入ったらDVD等の購入を検討すると、よりリスクを防げます。

私が利用して「便利だな」と思った動画配信サービスについて、少しご紹介させていただきますね。

Amazonプライムビデオも便利です

動画配信サービスをテレビで視聴する男性

DVDやBlu-rayをいきなり買うのもちょっと躊躇すると思います。

そんな時は、Amazonプライムビデオでレンタルして視聴するのも一つの方法です。

もちろんレンタルショップで借りるという方法もあるのですが、ちょっと面倒臭かったりしますよね。
(私は面倒臭がりなので、DVD一本借りに行くのに支度して出かけるのは非常に面倒です。)

Amazonプライムビデオなら外出しなくてもすぐに視聴できますし、タブレットやスマホでも視聴可能です。

返却期限に遅れて延滞金を取られるなんてこともありません。

レンタルショップの旧作のレンタル料に比べると少し割高ですが、その分借りに行く手間と返却する手間が省けていると私は思います。


今回ご紹介した作品もレンタルできますよ。

※見放題対象作品でない場合は、Amazonプライム会員でも別途レンタル料がかかります

Amazonプライム会員について

Amazonプライムに入会していない方は、この機会に調べてみてください。

月額の料金を支払えば「対象の映画・ドラマ・アニメが見放題」というだけでなく、Amazonでのお買い物時に「お急ぎ便・お届け日時指定便使い放題」などの特典も使えるようになります。

私は「見よう見よう」と思っていたけどなかなか見なかった映画や、レンタルショップで借りても返すのが面倒臭くて途中で見るのをやめていた海外ドラマなどを見て楽しんでいます。

自分のペースで見られるので、とっても便利でおすすめです。

気になる方は調べてみてくださいね。


それと後述しますが、プライム会員になると追加料金なしで「Amazon  Music」が利用できるようになります。

約200万曲が聴き放題で、ミュージカルの楽曲も結構対象になっていますよ。

お聴きになりたい楽曲が対象かどうか、調べてみてくださいね。

テレビで視聴するなら

動画配信サービスをテレビで視聴するイラスト

Amazonプライムビデオをテレビで観たい場合は、Amazonの「Fire TV Stick」がおすすめです。

Wi-Fi環境があればテレビのHDMI端子に差し込むだけで簡単に見ることができます。

YouTubeなどの他の動画サービスもテレビで簡単に楽しめるようになるので非常に便利です。

意外と画質も良くて、ストレスなく視聴できます。

お気に入りのナンバーに出会ったら

移動中にヘッドホンで音楽を聴く女性

作品を観て好きなナンバーに出会ったら、サウンドトラックが欲しくなるかもしれませんね。

移動中や作業中にお気に入りのナンバーを聴けたら、毎日の生活がちょっと楽しくなるかもしれません。

私は好きなナンバーはずっと聴いていたくなってCDを購入しちゃうタイプなので、ここでご紹介しておきますね。(映画版のみの紹介となります。)


「CDは他の曲も入ってるし勿体無い」「かさばって収納場所の確保が難しい」という方は、先ほど少しご紹介した「Amazon Music」などの音楽配信サービスを利用するという方法もあります。

ただ、「Amazon Music」の場合はAmazonプライム会員なら誰でも利用できるのですが、対象の楽曲が約200万曲ということなので聴けない楽曲もあります。

対象でない楽曲も含めてもっとたくさんの楽曲を聴きたい場合は、「Amazon  Music  Unlimited」を利用するという方法もあります。

こちらの場合は、別途毎月料金のお支払いが必要ですが、定額で約7,000曲が聴き放題です。

この作品のサウンドトラックも他のミュージカル楽曲も、もちろんJ-POPや洋楽だって聴き放題です。

ダウンロードも1曲数百円かかるのを考えれば、色々な曲を聴くならやはり定額はお得です。

CDを入れ替えたり、転送したりする手間なく、たくさんの楽曲を好きな時に好きなだけ聴けるというのは本当に便利ですよね。

気になる方は調べてみてください。

ただし、Wi-Fi環境でない場所で聴く時は通信料にお気をつけくださいね。

インターネット接続なしで聴けるオフライン再生のサービスを利用するといいと思います。


因みにこの作品の場合、今のところ映画版のサウンドトラックはプライム会員なら追加料金なしの「Amazon Music」で聴けます。(※2021年2月現在)

生はもっと感動する

映画などでご覧になられたなら、ぜひ生の舞台へ行ってみてください。

この壮大なドラマをキャストさんたちが全身で演じ、迫力ある舞台セットに魂の歌声が響き渡ります。

生の舞台は、役者さんたちの息遣い足音命の宿った目身体中から湧き出す感情、そして何より音楽が私たちの胸に突き刺さり、映像には代え難い感動を与えてくれます。

キャラクターそれぞれの命の輝きに心が震えるでしょう。

舞台上で、彼らは確かに生きているのです。

まとめ

『レ・ミゼラブル』は、ミュージカル作品の中でも登場人物が多く、各々の複雑な感情を各ナンバーに乗せて表現している作品です。

観劇後は、キャラクターたちそれぞれの生き様を思い返すことでしょう。

最初は試しにDVDなどで観て、もし気に入ったら実際にチケットを取って、劇場で生の舞台鑑賞をぜひ体験してくださいね!


この作品も含めて、映画で楽しめるおすすめミュージカル作品を下記のページでまとめてご紹介しています。

ぜひ他の作品もお楽しみくださいね。

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